会長あいさつ
ダイヤモンドワイヤーソー工法研究会は 1988年5月に工法の普及、技術の向上に努めるとともに、工法の健全なる発展に寄与することを目的に発足し、新製品・新技術・関連特許 に関する勉強会及び情報交換の活動を継続しております。また、誰もが安心安全に働きやすい環境作りのために、会員各社が高いレベルでの安全な施工ができるよう安全施工マニュアルの作成にも努めております。
ダイヤモンドワイヤーソー工法は、ワイヤーに一定間隔でダイヤモンドピーズを定着し、言わばダイヤモンドネックレスを切断対象物に巻き付けてテンションをかけて高速で回転させることで対象物を切断しますので、切断対象物の形状制約が少なく、また騒音・振動・粉塵を抑制することができますので、多くの切断用途に対応できます。
近年は、全国各地において暴風雨や大規模地震による災害の激甚化が多数発生しております。国の施策において防災・減災のための国土強靭化計画(グランドデザイン2050)が現在進行中であります。災害時の交通網確保のために道路や橋梁のインフラ整備・維持・補修、また港湾・護岸の補強等々、各地において会員各社がダイヤモンドワイヤーソー工法を駆使し寄与させていただいております。
これからも、ダイヤモンドワイヤーソー工法研究会において、「ダイヤモンド工具で未来を創造する」を旗標に、機械・技術・工法の発展のため、また社会基盤を整備し安全で安心な暮らしのために活動を続けてまいります。
ダイヤモンドワイヤーソー工法にかかわるご質問・お問い合わせ等は事務局にて承り、該当地域の会員が対処させていただきます。
ダイヤモンドワイヤーソー工法研究会
会長 稲積 雄司
DWS紹介
人々の暮らしと安全に貢献する
ダイヤモンドワイヤーソー工法
開発、成長、そして再生。
国土はリニューアルの時代へ
発展する時代の国土。
それを構成するコンクリート構造物は、時間とともに変化し、
時代に合せたリニューアルが必要となっています。
それらのニーズにあわせ、常に安全で最適な工法を提供しています。
目 的
大型のコンクリート構造物の切断・解体に最適なダイヤモンドワイヤーソー工法の普及と高度な施行技術の確立、安全な施行技術の向上に努めると共に、工法の健全なる発展に寄与して社会への貢献と会員相互の親睦を図ることを目的としています。
【第1章】福島原子力発電所の解体撤去工事について
原子力建屋、炉内構造物の切断解体における工法の研究開発が進められています。
構造物の解体は作業現場の環境と状況に適した安全で柔軟に対応出来る合理的な切断撤去工法が要求されます。
ダイヤモンドワイヤーソー工法の特性が構造物の解体撤去に一翼を担う最適な工法として関係機関に認知活動を研究会が行っています。
【第2章】原子力発電炉の廃炉計画に関して
◆ダイヤモンドワイヤーソー工法との関連予測
・現在の日本における原子炉は54基が建設されました。(2011年3月時点)現在の稼働基は9基となっている。2011年3月11日の東日本大震災発生によりほぼ全基の原子炉は一時的に稼働をストップしました。
今後の日本のエネルギー政策においての原子力発電は必ずしも恵まれた環境ではないと思われます。そのような環境のなかでのダイヤモンドワイヤーソー工法研究会の存在価値は益々高まり、廃炉計画事業には必ずお役にたつことと思います。研究会としましても会員の皆様とともにダイヤモンドワイヤーソー工法の価値を高めていきます。日本での原子炉の今後に計画されている廃炉事業にはダイヤモンドワイヤーソー工法が大いにその需要は高まり価値を発揮するものと考えております。
*現在の原子力発電炉の状況
再稼働・・・・・・・9 基
設置変更認可・・・・7 基
新規基準審査・・・・11基
未申請・・・・・・・9 基
廃炉計画基・・・・・24基
*今後の廃炉計画は24基が見込まれます
現在の日本における電力供給での原子炉発電は30%と言われています、将来的には20%との国の政策であります。(参考 2030年度目標として
再生可能エネルギー 22~24%
原子力 20~22%
石炭 26%
天然ガス 27%)
その結果として今後多数の原子炉の廃炉、解体が計画されています。期間は長い時間を要するものと考えられますが、ダイヤモンドワイヤーソー工法は更なる需要が高まっていくものと確信しています。
*ダイヤモンドワイヤーソー工法の需要普及とともにワイヤ刃自体、関連機器等、今後は新しい技術改革が進み時代を代表する工法になることと考えております。
令和2年8月2日